Case27.会社員格闘家 48歳 page7
こんにちは、誕生日を迎え33歳に突入したコマチです。
知人から頂いた水族館のチケットを活用すべく、金子氏と行ってみた。
しかし、以前のドライブデートからやや日がたっていたこともあり、ときめきももともとなかったこともあり、あまりウキウキしていなかった。
言うなれば義務感。
手をつないできたりしてくれるが、あまり嬉しくない。
この時点で分かっていたはずだが、金子氏の熱意と、筆者の"可能性への期待"が相まって、決断できずにいた。
水族館自体は相当面白かった。一人ではしゃいでしまった。
しかし、どうやら、金子氏はそれが気持ちよくなかったようだ。
帰り道の車で、今日は楽しかったが、寂しかったと仰った48歳。
水族館に来たいだけなら友達とでもええやん、私とくる必要があったのかなって思った。
そう言われましても…筆者だって、好きな人とときめきながらウキウキしながらデートしたいんだい!
今後どうしましょうか、という話になった。
金子氏は「もしコマチさんがまだ私にチャンスがあると考えてるならもう一度会いましょう」と仰って「正直いまどういう風に思ってるの?」と言われた。
婚活の場であるので、ここは正直にお答えした。
「実はときめいていません。車にナビがなくて道に迷われると助手席の人も困ります。ETCがないのも、時間がもったいないし、助手席の人が気を使います、何より年齢がすごくやっぱり気になって、それ以上の魅力を感じれば好きになれるかなと思うけど、今は見当たりません」
金子氏は、正直に言ってくれてありがとう、そしたら頭を冷やして後日また連絡しますね、と仰った。
その後日は来ることはなかった。
結局筆者からも連絡することもなかったし、お互い婚活中の身である以上、どんどん次へ進んでいるのだ。
後日談ではカウンセラーが、「金子様、相当コマチの事が好きだったみたいだけど、年齢がご本人も気にされて、自ら身を引いたって感じみたいよ~」と教えてくれた。
ちょっと切なくなった。
つづく