Case16.真面目な地方公務員 40歳 page2
こんにちは、コマチです。
かなり慌てて来て下さった、六角氏。
息も絶え絶えに、顔から汗がしたたっている。
まだ寒い2月だというのに。しかしなんだかテディベアのような可愛さがある。
40歳の方に失礼か。
そしてラウンジに落ち着き、コーヒーを頼む。
汗を拭きながら話し始めるが、汗が気になるし、それを拭うタオルが何処かの贈答品と思しき広告入りのタオルだ。
気にしないように、会話に集中しようと思う。
六角氏もすごく筆者のプロフィールを頭に入れてきてくれたのだろう、仕事の話や趣味などの話をたくさん振って下さった。
人間は、共通点を見つけようとする生き物で、六角氏も筆者の話に合わせるように相槌を打ってくれた。
旅行が好きらしく、今まで行った印象深い所の話をたくさんして下さった。
筆者に好意を持ってくれていることは明白だった。
その場は解散し、再会を希望するかどうかの返事の期限は翌日の昼までだ。
それまでに答えを出さなければいけない、断りにくい人だ。
つづく