Case38.国家公務員 32歳 page8
こんにちは、コマチです。
デート終盤、蛍鑑賞のできる公園へ向かう道は、日ごろから渋滞する道だった。
しかし、渋滞でも会話は止まらず、通常は気になる渋滞も、全然気にならなかった。
そんな中、中村氏「いま、他の人とやり取りしてるの??」と聞いてきた。
というのも、婚活をしてるとご存じの通り、色んな人と色々と同時進行なのである。
もちろん筆者もご多聞に漏れず、同時進行で時々思い出がごちゃっとしているくらいだ。
いったん正直に「何人かいるよ」と言ってみた。
中村氏の様子を観察。返事がない。
「気になる?? 中村君はどう?」と聞き返してみた。
「そりゃ気になるよー。僕はいまはコマチさんとしかやり取りしてない」「他に数名いたけど云々でもう終わったようだ」とお答えになった。
筆者は「そしたらそのまま、わたしだけでいいんじゃない??」と口をついて出てしまったが、中村氏もまんざらでもないようで、「そうするし、俺たちお付き合いしてみる?」と言ってきた。
急な展開に驚いたが、なんとなくそんな気もしていた日だった。
つづく