Case16.真面目な地方公務員 40歳 page3
こんにちは、コマチです。
六角氏とのお見合いの翌日、プライベートで朝から出かけていた。
その日の昼までにどうするかお返事しなければならない。
いっしょにいた友人にも相談した。
「悩むなら、もう一回会ってみて決めたらいいんじゃない?そういうための期間でもあるわけだし」
仰る通り。
時間いっぱいの、13時、相談所へ連絡した。OKです、と。
カウンセラーも、筆者が相当悩んだのは気づいていただろうが特に何もいう事はなかった。
そしてメールのやり取りの後、都心でお茶することになった。
六角氏の慣れていない街ということで、こちらでお店なんかを調べていたが、それにしても丸投げ感は否めず、何も調べてないのはまだ良しとして、どんなところに行きたいか、どんな風に過ごすか、全く考えていない辺りが気になった。
もしかして、考えてはいたが、筆者の好きなようにさせてくれようという優しさなのか?
とにかく当時の筆者もコミュニケーション不足だったと思うが、特に計画を話し合うこともなかったので、高層ビル上層で、夜景もきれいで、お茶でもいいし、つまめるものもあるところへいくことにした。
18時頃だというのに、お茶とおつまみ程度の料理を注文し、他愛もない話をして、その店を出た。筆者も突っ込んだ話をすればよかったのだろうが、いったい今日は何目的なのか?
このまま帰るのも短時間すぎるので、おいしいケーキ屋さんがあるので、そこへ行ってみてはどうかと提案した。
晩御飯時だというのに、晩御飯らしきものは食べずに、そしてケーキ屋さんでも何を話したか覚えてないような薄い会話をしていたと記憶。
そして六角氏に、どうしますか?帰りますか?と聞くと、そうですね!今日はこれで!
というので、お開きになった。
今日はこれで!がこれで最後となった方だった。
やはり、女の直感を信じるべきだったのだろうか。
あるかもしれないが、筆者としては、確率論ではあると思う。
つづく