Case38.国家公務員 32歳 page8
こんにちは、コマチです。
デート終盤、蛍鑑賞のできる公園へ向かう道は、日ごろから渋滞する道だった。
しかし、渋滞でも会話は止まらず、通常は気になる渋滞も、全然気にならなかった。
そんな中、中村氏「いま、他の人とやり取りしてるの??」と聞いてきた。
というのも、婚活をしてるとご存じの通り、色んな人と色々と同時進行なのである。
もちろん筆者もご多聞に漏れず、同時進行で時々思い出がごちゃっとしているくらいだ。
いったん正直に「何人かいるよ」と言ってみた。
中村氏の様子を観察。返事がない。
「気になる?? 中村君はどう?」と聞き返してみた。
「そりゃ気になるよー。僕はいまはコマチさんとしかやり取りしてない」「他に数名いたけど云々でもう終わったようだ」とお答えになった。
筆者は「そしたらそのまま、わたしだけでいいんじゃない??」と口をついて出てしまったが、中村氏もまんざらでもないようで、「そうするし、俺たちお付き合いしてみる?」と言ってきた。
急な展開に驚いたが、なんとなくそんな気もしていた日だった。
つづく
Case38.国家公務員 32歳 page7
こんにちは、穴子バーガーも好き、コマチです。
城外すぐに、穴子バーガー屋さんを発見。
人生初の食べ物だったが、基本的に何でもおいしく頂ける筆者は、大変おいしいく感動していた。ちなみにライスバーガーである。
昼食後、城をあとにし、次の目的地へ向かうのだが、相変わらずよく道をご存じでほとんど地図を見ず、相変わらずケツメイシのライブ動画が流れている。
その道中、ある駐屯地の横を通る際、周囲をぐるりしてみる?とのことで、是非みたかったので、お任せした。
そして次の目的地は、色々な花が満開か少なくとも何かは咲いているだろうと思って行ったのだが、あいにく何も花などは咲いておらず、ただ散歩するに留まったが、また良い季節になったら来ましょうという話で、下見ということにした。
やはり中村氏はポジティブというか、あまり細かい事を気にしない方のようである。
その後、とある蛍鑑賞のイベントをしている公園へ向かう。
そういう会場が関西各地にあり、どこにいくか迷ったが移動前に会議したところ、ネットの情報で確実にその日にやってるところにしよう♪ と仰ったのだが決断力あるなぁ、と思った。
中村氏は、筆者の持っていないモノを持っている人なのかもしれない。持ちたいモノを持っているというか。尊敬できる面が多々あるように思う。
つづく
Case38.国家公務員 32歳 page6
こんにちは、車好きのコマチです。
快晴の空の元、中村氏と車で目的地へ。
久しぶりにわくわくするデートだ。
もちろん、ナビもETCもついてる、快適な車内。
道中他愛もない話だったが、盛り上がった。
よく道をご存じの中村氏、さすがである。ナビはあるが映っていたのはずっとケツメイシのライブ動画。
途中3回くらい休憩をはさみ、昼前に世界遺産のお城へ到着。
そんなに混んでいなかったが、インバウンドは相変わらずすごかった。
城はやはり、アップダウンや階段などが多かった。
最初から、カバンを持ってくれようとしたり、階段などで、支えてくれる中村氏。
嫌いだったら気持ちも悪かろうが、心地よいエスコートだ。
天守閣でも色んな知識やユーモアを発揮される中村氏。楽しすぎる筆者は浮かれ気味。
お昼ご飯は、筆者の友人に聞いていた、名物らしい穴子バーガーとやらにしようかと、一度城外へ。
つづく
Case38.国家公務員 32歳 page5
こんにちは、コマチです。
前回の焼き鳥から約10日、6月に入る頃、中村氏と兵庫方面でドライブデートへ。
それまでの間、ラインや電話なんかでよくコミュニケーションを取っていた。
この日の内容もその中で決まったものである。
6月ということで、梅雨の季節なので雨を懸念したりしていたが、色々と心配性な私とは正反対に、「色々とこうやって決めていくのも楽しいやん♪」という中村氏、前向きで素敵だ。
色々と思案した結果、世界遺産のお城や梅雨なのでアジサイとか蛍鑑賞、というコースにとりあえず決めた。
当日、朝10時に中村氏お住まいの近くの駅でピックアップして頂いた。
待ち合わせ場所で、電話をかけると「赤い車見えるでしょう、その後ろだよ」と言うところをみたら、中村氏は車を端に寄せて車内で待って下さっていた。
車が重要では決してないのだが、筆者はわりと車が好きなので、見た瞬間に何の車か分かったのだが、欲しい車種のひとつのSUVだったため、テンションがあがる。ナイスセンスだ。
早速乗り込む。晴れ女らしい、快晴の空模様だった。
つづく
Case38.国家公務員 32歳 page4
こんにちは、焼き鳥loveコマチです。
二回目にお会いする中村氏と、筆者も初めてだが評判の良い焼き鳥屋へいく。
この時すでに、二回目と思えないくらい、居心地のいい、いい意味で気の遣わなくていい空気を感じていた。
下町の路地、といったところにたたずむそのお店は、ドアをあけると、平日の夜というのに沢山のサラリーマン風の人たちで賑わっていた。
カウンターで、筆者はビール、中村氏はビールが苦手ということでハイボールを頼まれた。
おいしく焼き鳥を頂きながら、楽しくその時間がすぎていった。
お支払を、「ここは俺が出しておくよ」と言われたが、そういうわけにもいかないので、半分出そうとしたら、1000縁だけ受取って下さった。
もう一件軽く行っちゃおうということで、近くの美味しい日本酒のあるお店にした。
そこで、酔いに任せて今までの交際遍歴の話を聞いてみた。
前回の結婚相手の方とはコンパで出会ったそうだ。
人の出会いとはどこにあるか、本当にわからない。
世界中のどこにいるのかわからないものである。
血液型を気になさるそうだが、当時のその彼女は中村氏の一番合わないと思っていた血液型だったそうで、絶対合わない、と思っていたのに、結局付き合うことになるまでの仲になったようだ。
その後結婚生活は半年で終焉を迎えたと。
ここで細かい理由などは割愛するが、今は吹っ切れているようで、良かったね、と。
血液型相性説はリアルなのか??
そしてその場は帰路につくが、次のデートの日をすでに約束していたのであった。
つづく
Case38.国家公務員 32歳 page3
こんにちは、コマチです。
中村氏との初対面後、帰宅するまでにすぐに、中村氏からラインがきた。
「今日は会えてよかったです!次は〇日はどうですか?」
さっそくで、筆者としてはダラダラ時間を過ごすよりよっぽど良いと思った。
牽制せず、駆け引きのしない人なんだと思った。
都合を合わせて、次は焼き鳥に行くことになる。
それまでに、中村氏は、電話がかけ放題契約ということもあり、たまに電話で喋ったりもした。
その中でお互いの食の好みなんかも話していて、そしたら焼き鳥やさんへ!ということになったのである。
また、中村氏からは少し遠方になるが、最初にお会いした所と同じ場所に来て頂いた。
つづく
Case38.国家公務員 32歳 page2
こんにちは、コマチです。
待ち合わせ場所で無事中村氏と合流。
防衛線を張り、事前に中村氏へは「仕事帰りのため、初対面に似つかわしくない恰好です」と伝えておいたのはもしかしたらよかったかもしれない。
中村氏は最初から、なんだか気を使わなくて良い人だ。
どうもー! みたいなノリで、同い年ということもあってか、とても楽だった。
近くのカフェへ行き、各々コーヒーを注文。
仕事のお話から趣味の話、筆者もけっこう土足で色々と質問したように思う。
中村氏はバツイチであったため、そこらへんについて、筆者からどんどん聞いてみた。
つつみ隠さない感じで自己開示してくださるし、ユーモアのある話し方であった。
離婚時は大変苦しく、苦労されたようだが、今は新しいゴルフという趣味も持ち、楽しそうである。
会話していてだんだん楽しくなってきたが、今までのお見合いも、その時が楽しくてもそれっきりなんていうことはザラにあるので、一喜一憂しないように努めた。
盛り上がったため、2時間もお喋りし、帰路へつくことにした。
帰り際、筆者から「どうしますか?またお会いしますか?」と、無駄に待っても気疲れするので、勇気を振り絞って聞いてみた。
中村氏「僕は是非会いたいです、もしよかったら次は食事でもいきませんか」と仰る。
とてもホッとして、嬉しかったのを覚えている。
つづく